HexoとOctopressの比較
どちらもブログとしての体裁が整っていて、導入したらすぐ始められるHexoとOctopress。
しばらくHexoを使ってみて、Octopressと比較しての感想。(あくまで私見)
長所
・generateが早い
Hexoの長所はなんと言ってもこれだろう。
手動での計測だが、30程の記事ソースからgenerateするのに要した時間は、Octopressの12.5秒に対して、Hexoは2.3秒と5分の1以下だった。
今後、記事数や使っているタグ、カテゴリーが増えれば、Octopressの遅さはかなりのマイナス要因になると思われる。
Hexoはプレビュー時の変更の反映も早い。
・デフォルトで日本語のタグ名(カテゴリー名)を使える
URLがパーセントエンコーディングされると長くなるし何の記事か分からなくなるので、パーマリンクに日本語を使おうとは思わないが、タグやカテゴリーに日本語を使えるのはとても助かる。
Octopressでもカスタマイズすれば日本語のカテゴリー名を使えるようだが、デフォルト状態では漢字は中国語読みらしきローマ字表記に変換される。(たとえば、「未分類」は「wei-fen-lei」に。)
仮名はほぼ正しくローマ字表記に変換されるが、何故か「の」は「false」に。「の(no)」をyes・noの「no」と判別するためか。
・Windowsで使える
あくまで自分の環境でだが、WindowsではRuby(Octopressのプログラミング言語)が正常に動作しなかった。
一方、Hexo(JavaScript使用)はWindowsで使用可能だった。
検索するとWindowsにJekyllをインストールする方法も紹介されているので、環境によってはOctopressもWindows上で使えるのかもしれない。
・コマンドが簡単
hexo new
→hexo n
、hexo generate
→hexo g
、hexo server
→hexo s
、hexo deploy
→hexo d
のようにコマンドの省略が可能。
辞書登録すればあまり関係無いが。
短所
・SEO
Octopressはデフォルト状態でもsitemap.xmlとrobots.txtを生成してくれるが、Hexoでは導入が必要。
ただ、Sitemapを作ってくれるプラグインは有り、導入も容易。
・中国製?
どうやら中国製のよう。
ソースはGitHub上で公開されていることだし、安全性に問題は無いと思われる。
・FrontMatterの書式がOctopressと違う
他の静的サイトジェネレーターでも、FrontMatter下部だけではなく上部にも---
が入るのが一般的のよう。
この先、他の静的サイトジェネレーターに移行する可能性を考えると、ここは合わせて欲しかった。
・ユーザー数が少ない
Static Site GeneratorsのStars(「いいね」みたいなものの)は、2014年12月5日時点で、Octopressの8522に対しHexoは3430とOctopressの半分以下。
(1位はOctopressの本家Jekyllが17578と圧倒的)
何か調べ物をする時にも、特に日本語では、参考になるドキュメントは少なくなる。
Octopressより後発なので、今後増える可能性はある。
・コマンドがかっこ悪い
ことある毎にhexo
と連呼しないといけないのが、ちょっとかっこ悪い。
引き分け
・テーマの豊富さ
自分の知る限りでは大差はない。
テーマの変更や微修正の容易さでは、Hexoに分があるよう。
・カテゴリーとタグのあつかい
Octopressの”categories”はHexoでは”tags”に相当する。
複数設定した際、階層ではなく並列になる点からすると、”tags”としてあつかうHexoの方が自然な気はする。
結論
Hexoのgenerateの早さはやはり魅力的なので、今後プログラミング言語がRuby製の静的サイトジェネレーターに積極的に移ろうという気はしない。
他に面白そうな静的サイトジェネレーターが出てこない限り、今後もHexoを使うことになりそうだ。