今日9月30日、「FC2」の実質的な運営会社とみられる「ホームページシステム」や関連会社に家宅捜査が入った。
今年6月に大阪市の男性が、「FC2ライブ」を利用して性行為をネットで中継し、有料配信したとして逮捕された事件に関連し、これを幇助した疑いということらしい。
時事ドットコム:「FC2」国内会社捜索=米社ダミーか、創業者ら立件視野-わいせつ中継ほう助容疑

「FC2」については、24日にも「FC2動画」にテレビドラマを無断投稿して16人が摘発されている。
テレビドラマをFC2動画に無断投稿し逮捕 – 社会ニュース : nikkansports.com

元々、自由度は高いが「なんでもあり」的なルーズさが指摘されていた「FC2」でもあった。
本社はアメリカにあるという建前で日本の国内法を逃れていたが、とうとうアメリカにあるのはペーパーカンパニーと判断されたようだ。

このニュースで心配なのは、今後「FC2ブログ」がどうなるのかということ。
機能的には優れたブログサービスだし、かなりのシェアを持っている。
真面目に運営しているブロガーさんも多数おられる。
だが、「FC2」に対する容疑が固まり、創業者の逮捕ということにでもなれば、「FC2ブログ」も無傷で済むとは思えない。
現在「FC2」に広告を出している事業者が広告を見合わせることも考えられるし、FC2レンタルサーバーやFC2ドメインの利用者は更新時期が来れば他社に乗り換える人も少なくないはず。
他のFC2サービスの有料プランを使っている人たちも他のサービスに移行するかもしれない。
今後、「FC2」の経営状態が悪化することは十分考えられる。

私個人はFC2で書いていたブログは少し記事を書いただけで放置状態にある。
今もFC2で利用しているのは「FC2カウンター」と「FC2アクセスランキング」くらいなので他のサービスに移れば良いだけだが、FC2ブログでコツコツ記事を書いて来たブロガーさんは気が気ではないだろう。
移転しても熱心な読者さんは付いて来てくれるだろうけど、被リンクや検索エンジンへのインデックスはまた一からということになってしまう。
もし「FC2」が終了することになっても、「FC2ブログ」だけは他社が買い取ってくれたりしたら良いのだが。

「便利だがいつ何があるか分からない」というのは、レンタルブログの宿命とも言える。
不祥事が原因ではないが、昨年末には「iza!」ブログのサービス終了ということもあった。
私が別で書いているSeesaaブログも他人事ではないのだろう。

ーー
(追記)
FC2ブログを移転する場合、いったんFC2ブログの独自ドメインサービス(有料)を介する、またはrel=”canonical”とmeta refreshタグを利用する、といった方法をとれば、検索エンジンへのインデックスを引き継げるようです。
FC2ブログからの引っ越し方法 私ならこうする – わかったブログ

この先「FC2ブログ」がどうなるか分かりませんが、上記の方法でもURLの置換が完了するには1〜2、3ヶ月程度かかるようなので、心配な方は早めに対策をとった方が良いかもしれません。

ーー
(余談)
今回の件で知ったが、「FC2」というのは「ファンタスティック・クピ・クピ」の略なのだとか。
FC2 – Wikipedia

それにしても、IT関連の会社は本当に変わった名前が多い。
「Google」も「Yahoo」 も、改めて見みると変な名前だと思う。
今日から使えるITトリビア:Googleはスペルミスから生まれた――IT企業の社名あれこれ (2/2) – ITmedia エンタープライズ

表示   このエントリーをはてなブックマークに追加

Comments

2014年9月30日